デザインさせてもらったステッカーの現物をいただいた。
この業種に関わって20年。
完成したものをみると自然と口元が緩んでしまう。
飽きることはない。
メインの仕事は完成がデジタルデータになるWeb系ということもあって、
手にとることができる印刷物は嬉しい案件だったりする。
お話をいただいて作り出したものの、
よくよく考えたらタナゴのことを何も知らなかった。
ステッカーの主役は日本固有種の魚たち。
タナゴには沢山の種類がいて、メジャーなところでアブラボテ、イチモンジタナゴ、カネヒラ、ゼニタナゴ、バラタナゴ、ヤリタナゴ。
日の丸を水槽に見立てて、その中を群れを成して泳いでいくタナゴを表現しようというアイデアがまずあって(実際には他種と群れを形成することはないのだけれど・・)、夢のコラボということで(笑)
特徴を掴むため図鑑とにらめっこ。
生態を知り、出会ったことのない魚に思いを馳せる。
時間が経つのも忘れてイメージを落とし込んでいく。
イラストのテイストは和を感じれるようなものの方が、今回のステッカーには合っているように感じたので、切り絵をイメージして描いてみた。
ヒレの細部まで描きこんだものの、ステッカーのサイズでプリントアウトしてみると細かい部分が潰れて見えなくなることに気がついて、何度か描き直すこと・・。
時間の許す限り作業を楽しみ尽くして、完成したステッカー。
実物を見ると改善点やアイデアが湧いてきて、この仕事が好きなんだと改めて思う。
いつかこのステッカーを貼られた方にお会いできるのが楽しみだ。
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